大日本住友製薬が「アルマール」の名称変更を発表
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[ 2012/01/25 ]
専門医局にて連載されている各分野で活躍する医師を訪ねるスペシャルインタビュー。今回は、上尾中央総合病院消化器科医長の笹本貴広氏に話を伺っている。消化器内科の症例数が豊富で、消化器病、消化器内視鏡、肝臓の各学会認定施設である同院での勤務について、どのように感じているのだろうか。
父が内科の開業医で、「町医者」として働く姿を幼い頃から見てきたこともあり、高校生くらいから、将来は自分も医師になるのかなと思っていまし た。専門を決めずに内科全般をローテートする、母校での2年間の卒後研修後、専門を消化器に決め、大学院を経て上尾中央総合病院に異動しました。内科の関 連病院のなかでも、特に消化器内科の症例数が多く、消化器内科医として専門に診療できるところも魅力でした。
当院に来てまず思ったのが、とても雰囲気のよい病院だということです。最もいいなと感じたのが、すれ違うスタッフみんなが挨拶を交わすことでし た。また、コメディカルスタッフが非常に協力的で、細かな仕事への労力をいとわないことも、働きやすいと感じました。これらの印象は、当院へ来て6年目の 現在も変わりません。
現在、自分が理想的だと考える消化器内科医のモデルは、一番身近であり、ほとんどの手技を一緒にさせていただいている消化器内科科長の西川稿先生 です。専門が細分化され、消化器内科医でもたとえば胃だけを専門に診る、という医師も少なくないなかで、西川先生は消化器疾患全般のジェネラリストでい らっしゃいます。すべての消化器疾患に対して、ひととおりの手技が可能なことはもちろん、疾患を解釈して治療にあたられる、いわば「昔ながらの消化器内科 医」なのです。この西川先生がトップを務められる当科では、担当の医師が、一人の患者さんの肝臓も胃も、大腸も診ていきます。
現在、当科の医師は13人ですが、年代も専門もバランスがよい状態です。消化器疾患をまんべんなく診るなかでも、西川先生は肝胆膵、副科長の土屋 昭彦先生は上下部内視鏡がご専門です。消化器内科は疾患のバリエーションが多く、それが診療のおもしろみでもあるのですが、日々、すべてを一人でこなすに はあまりにも多彩だと感じるときがあります。しかし、消化器内科の医師同士、知恵を出し合う態勢ができているので、和気藹々と楽しく学ぶことができていま す。
その態勢づくりに大きな役割を果たしているのが、毎週月曜日に行っている消化器内科カンファレンスです。消化器内科の病棟には常時80~90人の患者さんがいらっしゃいますが、そのすべての患者さんについて検討します。医師だけでなく、病棟の看護師、薬剤師、SW、医療クラークまで、入院患者さんにかかわるスタッフが一堂に会し、約2時間じっくりと話し合う
のです。他職種が顔を合わせるよい機会ともなっています。
もう一つが、私が企画して今年から始めた新患カンファレンスです。ここでは、隔週の水曜日か木曜日、週半ばに入院された患者さんについて話し合います。消化器内科の医師数が増え、特に若手医師が多くなってきたため、診療のぶれを生じさせないようにする必要性を感じたのです。
徐々に経験を積み、診療面で変わってきたと思うのは、わからないことを、患者さんに「わからない」と言えるようになったことです。以前は、医師が 「わからない」というのは、患者さんにとって失礼で、悪いことだと思っていました。しかし、患者さんにその場で即答できることには、やはり限界があるので す。わからないことは恥ずかしいことではない、と最近は感じています。ただ、「わからない」と告げる代わり、疑問はそのままにせず、他の医師とディスカッ ションを重ねたり文献を調べたりして、患者さんにはきちんと還元するようにしています。
専門医資格は、現在3つ取得しています。専門医としてこれは知っておくべきだろう、と自分で思う疾患や治療法はたくさんあるので、勉強しなくては と感じるきっかけとなっています。また、場合によっては、外来で患者さんに専門医であると告げることにしています。当院は近隣の医院からの紹介患者さんも 多いのですが、かかりつけの医師から急に主治医が替わり、不安になっている患者さんに専門性を説明すると、安心していただけるようです。
診療に対する私の姿勢は、「こだわりすぎない」こと。私たちが判断を誤るのは、得てしてこだわりすぎが原因で、一つの症状が典型的 だと、あの病気だろうと一直線に結びつけてしまうからではないでしょうか。ですから、一つの情報にとらわれすぎないよう、常にいくつもの可能性を考えるよ うにしています。
これまで消化器内科で検査を行い、その後外科に治療を依頼していた疾患も、医療機器の高度化に伴い、消化器内科が治療にあたる場面が増えてきまし た。消化器内科の治療の幅が広がったといえますが、同時に、診断の重要性が高まったともいえるでしょう。外科で治療すれば一度に取り切れる病変を消化器内 科が治療することは、患者さんの身体的・精神的ストレスを軽減するとはいえ、治療の縮小を意味します。本当にこの選択が最適なのかどうか、見極めが難し い。しかし、これは内科的治療が可能になったために診断にも慎重になるというよい流れであり、ますます消化器内科医としての仕事のおもしろみが増してきたと感じています。
当院では近々、内視鏡室がリニューアルされる予定です。症例数が多い恵まれた環境で、消化器内科の仲間たちと研鑽し合い、内視鏡室もうまく軌道に乗せていきたいと考えています。
プロフィール
※記事提供元:専門医局 専門医インタビュー
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